愛知県美術館(名古屋市)で開催中の「コスチュームジュエリー 美の変革者たち」展に迫る

愛知県美術館(名古屋市)で開催中の「コスチュームジュエリー 美の変革者たち」展に迫る

ポール・ポワレ、夜会用マスク、ブレスレット〝深海"、1919年、小瀧千佐子蔵

絶賛開催中の「コスチュームジュエリー 美の変革者たち」展に関する情報を探しているあなた!ようこそ!イベキャンプラスの特集記事に辿り着いていただき誠にありがとうございます〜♪

この展覧会は、愛知県美術館(名古屋市)で開催されており、シャネルやディオール、スキャパレッリなどの名デザイナーによる約450点のジュエリーが展示されている超魅惑の展覧会です!ジュエリー好きやファッションに興味のある方は必見です!

この記事では、「伊部さん」と「喜屋武さん」との対話形式で、このコスチュームジュエリー展の魅力を詳しくお伝えします。

伊部さん
伊部さん
喜屋武さん
喜屋武さん

伊部さん、と…喜屋武さん…?
…イベさん、と…キャンさん…?
イベ…キャン…!?

イベキャン!!

伊部さん

こんにちは、伊部です。今日はアンティークジュエリーに詳しい喜屋武さんと一緒に、愛知県美術館(名古屋市)で開催中の「コスチュームジュエリー 美の変革者たち」展を見てきました。
喜屋武さん、よろしくお願いします!

喜屋武さん

こんにちは、喜屋武でございます。伊部さん、こちらこそよろしくお願いいたしますわ。今日はコスチュームジュエリーの魅力を一緒に探求して参りましょう。

コスチュームジュエリーとアンティークジュエリーの違い

トリファリ制作のブローチやクリップ、小瀧千佐子蔵
伊部さん

はい!ところで、コスチュームジュエリーって具体的にはどういうものなんでしょうか?

喜屋武さん

コスチュームジュエリーとは、宝石や貴金属を使わずに、ガラスや貝、樹脂など多様な素材で作られるジュエリーのことでございますのよ。宝石の価値よりもファッション性を重視して作られますため、非常に自由なデザインが特徴でございますわね。ココ・シャネルが1920年代に「いかに洋服にマッチしたジュエリーを身につけるかが大切」と提唱したことが、コスチュームジュエリーの火付け役となりましたのよ。

伊部さん

シャネルの言葉って、本当に今でも響きますよね。彼女が模造パールや非貴金属を使って芸術性の高いジュエリーを次々に発表したことが、ファッション界に革命を起こしたんですね。

喜屋武さん

そうですわね。シャネルだけでなく、ディオールやスキャパレッリといったデザイナーたちもコスチュームジュエリーを取り入れ、ファッションの一部として重要な役割を果たしましたの。1950年代にはハリウッド女優たちが映画や舞台で身につけたことで、さらに広く知られるようになりましたわ。

アールデコの影響と時代背景を反映

ポール・ポワレのためのファッションプレート、島根県立石見美術館蔵
伊部さん

コスチュームジュエリーは、アールデコの影響も受けているんですよね?

喜屋武さん

その通りですわ。アールデコは1920年代から1930年代にかけて世界中で流行したデザイン様式で、コスチュームジュエリーにも大きな影響を与えました。幾何学的なデザインや大胆な色使いが特徴で、現代でも多くのファッション愛好者に支持されていますのよ。

メゾン・グリポワ制作、シャネルのイヤリング、1950年頃、小瀧千佐子蔵
伊部さん

ヴィンテージとアンティークの違いも教えてください。

喜屋武さん

アンティークは100年以上前に作られたものを指し、ヴィンテージはそれよりも新しく、主に30年から50年前のものを指しますの。コスチュームジュエリーの場合、1930年から1960年代にかけて作られたものがヴィンテージとされていますのよ。

伊部さんぞっこんのフランク・ヘス作品

ミリアム・ハスケルのジュエリー 展示風景
伊部さん

ところで、私はフランク・ヘスのジュエリーたちがすごく印象に残っているのですが、ヘスについて教えていただけますか。

喜屋武さん

もちろんですわ。フランク・ヘスはアメリカのデザイナーで、彼の作品は色鮮やかで独特のデザインが特徴でございますわね。彼は特にミリアム・ハスケルのためにデザインしたジュエリーで知られていますの。パールやラインストーンを多用し、自然のモチーフを取り入れ、エレガントでありながらも大胆なデザインが魅力でございますの。

フランク・ヘス デザイン、ミリアム・ハスケルのネックレスとイヤリング、1950年代、小瀧千佐子蔵
伊部さん

私が特に印象に残ったのは、鮮やかな緑と黄色のビーズを使ったネックレスとイヤリングです。まるで花が咲き誇るようなデザインで、見るだけで気持ちが明るくなります。一目見て心を奪われました。

ミリアム・ハスケルのネックレスとクリップ、1938年、小瀧千佐子蔵
伊部さん

この白いフラワーモチーフのネックレスも、シンプルでありながらも非常に洗練されています。細部にまでこだわったビーズワークが美しいですよね。

喜屋武さん

シンプルな色使いながらも、花の中心に配置された黄色のビーズがアクセントになっていまわね。

伊部さん

ヘスのジュエリーは、1950年代のアメリカで作られたとは思えないほど現代的なデザインが魅力ですね。もはや一つの芸術品!ジュエリーとしての価値を超えた存在感を感じました!

喜屋武さん

ヘスの作品は、ガラスビーズやプラスチックを使い、素材の多様性が特徴ですけれど…どれも一貫してエレガント♡その色彩とデザインには身につける人を特別な気分にさせてくれる輝きパワーがございますわね!

名古屋市の愛知県美術館で体験するファッションの歴史

スキャパレッリの香水瓶 展示風景、神戸ファッション美術館蔵
伊部さん

展覧会ではドレスや香水瓶、ファッション雑誌も一緒に展示されていましたが、これはどういう意図があるのでしょうか?

喜屋武さん

ドレスや香水瓶、ファッション雑誌とジュエリーを一緒に展示することで、当時の女性たちがどのようにファッションを楽しんでいたのかがわかりますのよ。

伊部さん

ファッション雑誌やファッションプレートなどの関連資料は見応えある展示でしたね!

当時のファッション雑誌 展示風景
喜屋武さん

そうですわね。これらの資料を見ることで、当時のファッション文化やトレンドを深く理解することができますのよ。例えば、シャネルのエレガントな黒いドレスに合わせた模造パールのネックレスは、そのシンプルさの中に品格を感じさせ、ジュエリーが全体のファッションにどのようにアクセントを加えていたかを理解することができますの。1950年代のファッション雑誌には、当時の映画女優たちが身につけていたコスチュームジュエリーが紹介されており、それらのジュエリーがどのように映画や舞台で使われていたかが詳しく描かれていますわ。

『ハーパーズ・バザー』1938年3月15日号

まとめ

シスのネックレス、1960年頃、小瀧千佐子蔵
伊部さん

コスチュームジュエリーは市場価値も年々高まっているそうですが、実際に展示会を訪れて見るとそのわけがわかりますね。この記事を通して、この展示会の魅力が伝わったら嬉しいです♪喜屋武さん、今日はありがとうございました。

喜屋武さん

こちらこそ、楽しい時間をありがとうございました。
この展覧会ではコスチュームジュエリーの奥深さとその魅力を再発見することができるでしょう。ぜひ愛知県美術館(名古屋市)に足を運んでみてくださいね。


愛知県美術館(名古屋市)で開催される「コスチュームジュエリー 美の変革者たち」展では、1920年代から1950年代にかけての美しいジュエリーが一堂に会しています。シャネルやディオールが生み出した革新的なデザインを通じて、ファッションの歴史と美の変革を体感できます。ぜひ、華やかな時代にタイムスリップし、コスチュームジュエリーの魅力を存分に楽しんでください。


【展覧会の詳細情報】

  • 会期
    2024年4月26日(金)~6月30日(日)
  • 会場
    愛知県美術館(愛知芸術文化センター 10階)
  • 住所
    愛知県名古屋市東区東桜1-13-2
  • 開館時間
    10:00~18:00
    ※金曜日は20:00まで、入館は閉館の30分前まで
  • 休館日: 毎週月曜日
  • チケット
    一般 1,800(1,600)円
    高校・大学生1,200(1,000)円
    中学生以下無料
    ※()内は20名以上の団体料金
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